国際連合(国連)は、第二次世界大戦という人類の犠牲の上に、人々の英知の結晶として、また希望の砦として生まれた平和を築く唯一の国際機関です。

東西冷戦の終結等、国際情勢の大きな変化により世界は対話と協調の時代を迎えたかに見えました。
しかし、21世紀に入ってからも世界各地で紛争が続発し、避難を強いられている人の数が2023年には史上初めて1億人を突破しました。また、気候変動は世界各地で大規模な災害を引き起こしており、自然災害による人的・財政的損失も拡大しています。飢餓、貧困問題も深刻化しており、人道危機や国際的な諸問題の解決に関わる国連の役割は、その重要性を増しています。

こうした国連活動への理解と支援を目指し、1988年に日米の善意ある人々が設立した民間団体が「国連支援交流財団」(FOUNDATION FOR THE SUPPORTOF THE UNITED NATIONS = FSUN)です。
1996年には国連のECOSOC(経済社会理事会)に総合諮問資格(General Consultative Status)を有するNGOに認定され、国連憲章の精神に基づき、開発途上国への支援活動や、国際会議への参加をはじめとする数々のプロジェクトを実施し、国連を支援することを通じて国際社会に貢献してまいりました。

一方、国連支援財団は日本国内では任意団体としての活動に限定されていたことから、2020年11月に日本国内での法人格を取得し、これを機に法人名を英語表記の直訳の「国連支援財団」に改称いたしました。

今後も、国連活動のサポートを通じ、人類全体の平和と幸福のために奉仕するという設立者の意志を継承し、世界情勢に応じた適切な国連支援のあり方を追求しながら、恒久平和の実現を目指してまいります。
引き続き、皆さまのご理解とご支援をお願い申し上げます。

一般財団法人 国連支援財団
理事長 前田 淳