国連は、第二次世界大戦という人類の犠牲の上に、人々の英知の結晶として、また希望の砦として生まれた平和を築く唯一の国際機関であります。東西冷戦が終結してから30年以上が経つものの、平和、安全、気候変動対策、感染症、難民、飢餓・貧困問題など地球規模の諸問題が山積しており、その解決のため、国連の活動はますます重要性を増し、国境を越えたアプローチが求められています。
こうした国連活動の支援と理解を目指し、日米の善意ある人々が設立した民間団体が「国連支援交流財団」(FOUNDATION FOR THE SUPPORTOF THE UNITED NATIONS = FSUN)です。1988年にわずかな資金とメンバーで出発した当財団は、今年で35年を迎えます。1996年には国連のECOSOC(経済社会理事会)に総合諮問資格を有するNGOに認定され、国連憲章の精神に基づき、開発途上国への支援活動や、国際会議への参加をはじめとする数々のプロジェクトを実施し、国連を支援することを通じて国際社会に貢献してまいりました。
一方、日本国内では任意団体としての活動に限定されていたことから、2020年11月に日本国内での法人格を取得し、これを機に法人名を英語表記の直訳の「国連支援財団」に改称いたしました。今後も、国連活動のサポートを通じ、人類全体の平和と幸福のために奉仕するという設立者の意志を継承し、世界情勢に応じた適切な国連支援のあり方を追求しながら、恒久平和の実現を目指してまいります。
引き続き、皆さまのご理解とご支援をお願い申し上げます。
2023年6月吉日
一般財団法人 国連支援財団
理事長 長澤 英男